2008.03.03 Monday
さらば、相棒
1994年5月25日、そいつは僕の元にやって来た。
体力に任せて朝から朝までバリバリ働きまくり、貯まった貯金をすべてそいつにつぎ込んだのだ。
僕にとって4台目の愛車となったそいつは、小学生の時にスーパーカーのイベントで目にしてからいつか乗りたいと思っていた夢のクルマ。
中古とはいえ、当時27才の僕にはぜいたくな買い物だった。
あり余るパワーとクセのある操縦性。
まるでじゃじゃ馬のようなそいつを乗りこなしてやろうと、あえてATではなくマニュアルを選んだ。
あれから14年。
助手席に乗るコは何人も入れ替わったけれど、クルマに関しては一度も浮気をしなかった。
車検の時にけっこうな整備代がかかるのにはまいったが、エンジンのトラブルは皆無。
ボディーだって最新モデルにひけを取らない。
そいつ以上に魅力的なクルマに出会ったこともなかったし、他のクルマに乗り換えようと思ったこともなかった。
だが、ついにそいつと別れるときがやって来た。
理由は平凡すぎるほど平凡。
お情け程度にしか備わっていない後部座席が狭くて、我が息子のためのチャイルドシートを取り付けられないのだ。
14年前の僕だったら、「ああ、お前の青春も終わったな」と鼻で笑うだろう。
思えば、こいつ以上に長い間僕の近くにいたやつはいない。
おそらく、これから先もこいつ以上に長く人生を共にするクルマは現れないだろう。
まだ、こいつがいないガレージを想像することすらできないが、久しぶりに写真を撮ってみた。
14年間、楽しいときもツライときも、一緒にいてくれてありがとう。
さらば、相棒。
さよなら、91年式ポルシェ911カレラ2。
体力に任せて朝から朝までバリバリ働きまくり、貯まった貯金をすべてそいつにつぎ込んだのだ。
僕にとって4台目の愛車となったそいつは、小学生の時にスーパーカーのイベントで目にしてからいつか乗りたいと思っていた夢のクルマ。
中古とはいえ、当時27才の僕にはぜいたくな買い物だった。
あり余るパワーとクセのある操縦性。
まるでじゃじゃ馬のようなそいつを乗りこなしてやろうと、あえてATではなくマニュアルを選んだ。
あれから14年。
助手席に乗るコは何人も入れ替わったけれど、クルマに関しては一度も浮気をしなかった。
車検の時にけっこうな整備代がかかるのにはまいったが、エンジンのトラブルは皆無。
ボディーだって最新モデルにひけを取らない。
そいつ以上に魅力的なクルマに出会ったこともなかったし、他のクルマに乗り換えようと思ったこともなかった。
だが、ついにそいつと別れるときがやって来た。
理由は平凡すぎるほど平凡。
お情け程度にしか備わっていない後部座席が狭くて、我が息子のためのチャイルドシートを取り付けられないのだ。
14年前の僕だったら、「ああ、お前の青春も終わったな」と鼻で笑うだろう。
思えば、こいつ以上に長い間僕の近くにいたやつはいない。
おそらく、これから先もこいつ以上に長く人生を共にするクルマは現れないだろう。
まだ、こいつがいないガレージを想像することすらできないが、久しぶりに写真を撮ってみた。
14年間、楽しいときもツライときも、一緒にいてくれてありがとう。
さらば、相棒。
さよなら、91年式ポルシェ911カレラ2。
