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インターネット的エンタテイメント屋の日々

あんな日も、こんな日も…
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
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    「映画の天才」試写で『デス・プルーフ in グラインドハウス』を観てきた。

    鬼才・クエンティン・タランティーノ監督が個人的な趣味嗜好を画面の隅々、セリフの一言一句にまで詰め込んだフェティシズム満載の超絶変態B級ムービー!
    さりげなくこんな映画を持ってくるから、「映画の天才」試写はやめられない。

    自分のクルマを超ハイスピードで女のコのクルマに激突させることに至上の悦びを感じる変態男には感情移入できなくても、セクシーな女優さんの脚線やヒップを最も艶めかしい姿でフィルムに焼き付けるフェチ目線には多くの男子がグッと来ちゃうはず。

    前半を観てただの猟奇映画かと思いきや、驚くべき展開によって、後半は女のコが泣いて喜ぶ痛快ガールズ・ムービーに。

    タイトルにもついているグラインドハウス映画とは、1960〜70年代のアメリカで盛栄を誇ったインディーズ系スタジオ製作のポップでキッチュな低予算映画のこと。
    最低の予算で最大の集客を呼ぼうとするからこそ、そこには(善悪を別にして)多くの人間が本能的に求める要素が詰め込まれている。

    暴力とスピードとセンセーショナリズムとエロティシズム。
    人間の本能が最も求めるものこそ、映倫が最も排除すべき要素だという皮肉な矛盾。
    エンタテイメントは本質的に反倫理的な側面を持っているのか?
    だとすると、倫理っていったい何なんだ?
    | 映画 | 01:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    『バベル』公式ブログに寄稿しました。
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      映画『バベル』公式ブログに寄稿しました。
      写真、こんなに大きく出るとは…(^_^;
      | 映画 | 03:37 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
      『それでもボクはやってない』
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        公開初日にレイトショーで『それでもボクはやってない』を観てきた。

        『Shall we ダンス? 』の周防正行監督による11年ぶりの新作。
        痴漢冤罪事件の裁判ものとはいえ、周防監督のことだからエンタテイメントとしてたっぷり楽しませてくれるのだろうと期待して行ったら、その期待はいい意味で裏切られた。

        代用監獄を始めとする日本の刑事裁判制度の問題点を正面から批判する社会派映画。
        心が動かされるという意味ではエンタテイメントと言えるかもしれないが、決して娯楽映画ではない。
        見終わったときに『硫黄島からの手紙』のときと同じような気持ちになった。
        喜怒哀楽でいえば「怒」と「哀」が入り交じったような感情だ。
        正直言って僕自身が知識として知らなかった新しい事実は少なかったが、映像化された「制度」はインパクトが強く、改めて警察や検察、裁判所という組織に対する不信感が沸き上がってくる。

        画変わりの少ない法廷シーンが中心ながら、最後まで興味を途切らせずに引っ張っていく構成は見事。
        いつの間にか被告に感情移入し、心証は完全にシロのまま結審を迎える。
        間もなく始まる裁判員制度の裁判員を擬似的に体験した気分だ。

        『十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ』

        いつ自分が被告人席に立たされるか分からない、という想像力はいつでも持っていたいと思う。
        | 映画 | 05:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』
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          試写会で『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』を観てきた。

          1986年から90年のバブル最盛期を大学生として過ごした僕にとって、87年に公開された『私をスキーに連れてって』はバイブルともいえる映画。
          その馬場康夫監督が再びあの時代を描くというのだから、期待せずにはいられない。

          2007年からタイムトリップする先は戦国時代でも幕末でもなく、1990年3月の東京。
          大蔵省の不動産取引融資規制の通達を阻止してバブル崩壊を食い止めろという設定が、まずバカバカしくて面白い。

          舞台はバブル絶頂期の東京。
          街にはユーロビートが流れ、女のコの盛装はワンレン・ボディコン。
          普通の学生がクルーザーで貸し切りパーティーを開き、タクシーチケットを振りかざしてタクシーを奪い合うという、当時を知る者にはたまらないディテールが再現されている。
          特に「君の瞳に恋してる」に合わせて100人以上のエキストラが踊るディスコシーンは圧巻。
          今となっては喜劇にしか見えないハイテンションだが、当時は本当にそんな時代だったのだ。
          リアル過ぎる再現に、忘れかけていた記憶が呼び起こされて背筋がゾッとする。

          そんな時代を舞台にしたストーリーは、恋愛あり、アクションあり、親子の絆ありの王道エンタテイメント。
          感動のツボをしっかり押さえてハズさない、佳作だと思う。

          バブルを知らない世代の感想が聞きたいなぁ。
          | 映画 | 17:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          『リトル・ミス・サンシャイン』
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            「映画の天才」試写で『リトル・ミス・サンシャイン』を観てきた。

            それぞれにバラバラな問題を抱える家族が、娘のミスコン出場のためのロングドライブを通じて再生していくというロードムービー。
            自分からは決して映画館に足を運ばないタイプの作品だが、これがなかなかの良作だった。

            自分が負け組だということに気づいているくせに、勝ち組の(少なくともそれを目指している)ふりをしなければならない世の中へのアンチテーゼ。
            自分のダメさを認めたときに、それまで見えなかった別の喜びが見えてくるという皮肉。
            アメリカンドリームと社会的格差が併存するアメリカでヒットしているのももっともだと思う。

            決して全員が手に入れることはできない「勝ち組」を目指すのか?
            それとも、勝負を降りて別の喜びに満足するのか?
            意外に深いところで人生観を問われているような気がする。
            | 映画 | 16:26 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
            「トンマッコルへようこそ」
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              「映画の天才」試写で「トンマッコルへようこそ」を観てきた。
              前回の「グエムル -漢江の怪物-」に続く韓国映画だ。

              朝鮮戦争の真っ只中にも関わらず、戦争とはまったく無縁の平和で純粋な人たちが住む村「トンマッコル」が舞台。
              そこへ不時着したアメリカ人パイロットと韓国軍の2人、そして北朝鮮軍の3人が迷い込んでしまう。
              一触即発の緊張感が漂う軍人たちだが、拳銃さえ見たことのない純粋な村人とのふれあいを通じて少しずつ心を許しあうようになり…という物語。

              ただの戦争映画でもないし、予定調和のハッピーエンドも用意されてはいない。
              実写映画でありながら、どことなく宮崎駿作品を彷彿させるのは、音楽を久石譲が担当しているせいだけではないはずだ。
              笑って、泣ける佳作。

              | 映画 | 02:29 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
              「フラガール」
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                映画「フラガール」を観てきた。

                いやぁ、よかった。
                不感症になりかかっている涙腺が刺激され、不覚にも涙が出てきそうなほど。
                個人的には今年一番の映画だ。

                時代の波に押しつぶされそうになる炭坑の街と、フラダンサーになるべく立ち上がった炭坑娘たち。
                夢、挫折、勇気、親子、恋愛、友情……あらゆる葛藤がリアルなバランスで設定され、自然に感情移入させたあと、エンディングに向けてみごとなカタルシスを味あわせてくれる脚本というか、構成が素晴らしい。
                エンタテイメントとして非常に完成度が高いと思う。

                米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門の日本代表作品に決定したということだが、時代の波につぶされそうな炭坑の街を救う少女たちのダンスというモチーフは外国人にも理解されやすい普遍性を持っているだけに期待できそう。
                公開館が少ないため、しばらくは満席が続きそうな予感もするが、間違いなく観る価値がある1本だ。
                おすすめ。
                | 映画 | 19:22 | comments(1) | trackbacks(7) | - | - |
                「グエムル -漢江の怪物-」
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                  「映画の天才」試写で「グエムル -漢江の怪物-」を観てきた。

                  ソウル市内を流れる平和の象徴・漢江に突然、正体不明の怪物が現れる。
                  娘をさらわれた家族は、怪物を倒すことが出来るのか?

                  そんなボディーコピーと予告編を見て、単なる怪獣映画かホラーサスペンス映画だと思っている人もいるに違いないが、それは大いなる誤解。
                  「殺人の追憶」で韓国社会の暗部を浮き彫りにしたポン・ジュノ監督が、「怪物」というメタファーで再び現代韓国の闇を描いた硬派な社会派映画だ。
                  どことなく、子供の頃にテレビで見た「ウルトラセブン」を思い起こさせるような。

                  例えば、ときに超法規的な存在として牙をむく在韓米軍や、ときに保身のためだけに暴走する官僚組織…。
                  ちょっと振り返れば、どこかの国にもいる「怪物」じゃないか。

                  もちろん、そんな難しいことを考えなくても、サスペンスを軸に家族愛と笑いが絶妙なバランスで組み合わされ、エンタテイメントしても十分成立している。
                  エンタテイメント産業における韓流ブームが一時的なあだ花ではないことを感じさせる佳作だ。
                  | 映画 | 23:28 | comments(0) | trackbacks(3) | - | - |
                  「マッチポイント」
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                    「映画の天才」試写でウディ・アレン監督の最新作「マッチポイント」を観てきた。

                    ウディ・アレンといえば、ハリウッドと一線を画しニューヨークを舞台にした作品が多いが、今回の舞台はロンドン。
                    逆玉に乗ってイギリスの上流階級入りした男の野心と欲望をめぐるドロドロの物語だ。
                    リッチな生活を与えてくれる妻と欲望を満たしてくれる愛人。
                    その二重生活が破綻をきたしそうになったとき、男は殺人を思いつく…。

                    ハリウッド映画なら「正義」が「悪」に勝つハッピーエンドでめでたしめでたし…だが、そうはいかないのがウディ・アレン。
                    予定調和を許さない意外な展開が最後の最後まで観る者を引きつける。

                    キーワードは「運」。
                    「努力」は「運」より大切だ。
                    「愛」は「肉欲」より尊い。
                    僕らが当たり前のように受け入れている「常識」が、時として簡単にひっくり返る「理想」でしかないことを思い知らされる。

                    だとすると、こうした「理想」は誰が何のために必要とするのか?
                    それぞれ異なる「理想」を掲げた宗教の戦争をテレビで観ながら、そんなことを考えた。
                    | 映画 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
                    「ユナイテッド93」
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                      BIGLOBEシネマスクランブルの特別試写会で映画「ユナイテッド93」を観てきた。

                      2001年9月11日の同時多発テロ。
                      ワールドトレードセンタービルに激突したアメリカン航空11便とユナイテッド航空175便。
                      そして、国防総省ペンタゴンに墜落したアメリカン航空77便。
                      これらの3機と別に、ペンシルバニア州シャンクスヴィルの雑木林に墜落し、乗員乗客全員が死亡したのがユナイテッド航空93便だ。

                      機内の乗客から地上にいる家族にかけられた電話の内容などによる機内の様子と、関係者への緻密な取材による管制センターや軍の当時の様子を「ドキュメンタリー」的に「再現」している。
                      実は僕は以前に同様のコンセプトで制作されたディスカバリーチャンネルの「9.11 抵抗のフライト」を観ていたので腰を抜かすほどの衝撃はなかったが、それでも改めて考えさせられる作品だった。

                      ハイジャック犯を極悪人に、それに抵抗した乗客を正義のヒーローに描きたくなるであろう「ハリウッド的演出」を極力抑え、できるだけ冷静かつ客観的に事実を再現しようとした姿勢や、パニックに陥って機能をはたしていなかった管制センターや軍の現実を明らかにしたジャーナリスティックな視点にはアメリカの底力を感じる。
                      事実に基づいているだけに衝撃は大きく、どんなホラー映画より恐ろしい。
                      それでも僕が物足りなさを感じるのは、この作品の中に「なぜ」という視点がまったく欠如しているからだ。

                      なぜ犯人たちは自らの命を犠牲にしてまで自爆テロに身を投じたのか?

                      何が「善」で、何が「悪」なのかという議論とは関係なく、その理由や背景を明らかにし、世界中の人間が理解する想像力を持たない限り、同様のテロはなくならないだろう。

                      アメリカがそこにまで思いを至らせるのに5年という月日はまだ短すぎるのかもしれない。
                      | 映画 | 03:33 | comments(2) | trackbacks(1) | - | - |